皆さんの生活ご苦労様です。
ギョーテンです。
子どもが小さいときって、まだ関節が柔らかいので開脚も自由自在ですが、柔らかいからこそ、大人にとっては大したことないことで大けがにつながることがあります。
今回は、わが子が一度、ひょんなことで肘が外れて全く動かせなくなったことがありまして、そんな時に妻と必死に対処方法を調べたことがあったので、その記録を記事にしたいと思います。
2歳前後のお子様にはまれにある症状とのことですので、もし、同じような症状がある子どもがいたら、役に立つかもしれません。
(注意!)この記事の症状と対処方法はあくまで一例です。内容について、医学的根拠を示すものはでありませんので、あくまでも参考にとどめてください。
きっかけ:散歩中に急に!?
始まりは突然でした。
とある平日の昼間、仕事中に妻からLINEが届きまして、何だろうと確認すると、そこにはこう書かれていました。
散歩中、子どもが急に走り出そうとするのを止めるために、腕を強くつかんでしまいました。 手首を痛そうにおさえたりしているから、ちょっと痛めてしまったかもしれない。
まあ、子どもがそのまま飛び出して、車にでも引かれてしまったらいけないので、ちょっと痛めてしまうくらいは不可抗力だと思い、
そのまま飛び出して車に引かれでもしたら大変だったから、事故につながらなくてよかったです。
手首もいま子どもが自分で動かせているのなら、とりあえず様子を見ましょう
と、返信しました。
我ながら完璧な返信だったなと自画自賛しながら仕事を終え、家に着くと、
子どもの片方の腕が自分では全く動かせない状態になっていました。
……うそやーん、聞いてた話と違うやーん
※帰宅して妻に話を聞くと、腕が動かなくなったのは自分が帰宅する直前で、それまでは動かしていたとのこと。
子どもの腕の症状と原因は? 夫婦でネットの海へダイブ
子どもの腕が動かなくなった原因と、その症状をまとめると、下のとおりです。
(原因)
① | 子どもの腕だけを強くつかんで引っ張ってしまった。 |
(症状)
① | 引っ張った直後、子どもが引っ張られた腕の手首を逆の手で押さえるような仕草をして、手首を痛めているようなそぶりをした。 |
② | 引っ張られた後、しばらくの間は何も問題ないように、普通に両手を使って遊んでいた。 |
③ | 時間がたつにつれ、子どもが引っ張られた腕を再び気にするようになり、どんどん動かせなくなった。 |
④ | 最終的に、引っ張られた腕は全く動かせない状態になった。 |
⑤ | 引っ張られた腕を触ろうとすると嫌がるが、それ以外は痛がったり泣いたりするそぶりをしない。 |
⑥ | 元気な時はこちらが「ばんざーい!」と言うと、両手をあげて「ばんざーい!」をしてくれるが、今は片手しかあげないで「ばんざーい!」をする。 |
以上の状況を頼りにネットで色々調べた結果、わが子の症状は「肘内障(ちゅうないしょう)」ではないか? と結論付けました。
肘内障とは? その症状は?
肘内障の症状については、インターネット上の情報を抜粋すると、
俗にいう「肘(ひじ)が抜けた」状態のことです.
親がこどもと手をつないで歩いているとき、こどもが転びそ うになったのでとっさに手を引っ張ったら、急にこどもが泣いて手を動かさなくなった、というのが最も典型的な起こり方で、肘の関節の亜脱臼の状態です。歩きはじめから5歳くらいまでのこどもで、とくに1歳から3歳の幼児に最も多く起こります。こどもは突然泣き出し、痛めた方の腕を使おうとしなくなり、また触れられることを嫌がります。腕は麻痺をしたようにだらりと垂れ。内側を向いたようになります。
一般社団法人 日本小児外科学会HP(http://www.jsps.or.jp/archives/sick_type/chunaishou)
まさにこれでした。
もう少し詳しく調べると、5歳未満の子どもではよくある症状らしく、治療も関節をはめ治すだけで、手術等が必要なものではないと知って安心しました。
ただ、腕を動かせない状態だからといって安易に「肘内障」だと判断してはいけません。どこかにぶつけたり、高いところから落ちたりして肩の関節が脱臼していたり、骨自体が折れてしまって動かせなくなってしまったのかもしれません。
我が家のケースでは、妻が子どもの腕を強く引っ張ってしまったことが原因だとはっきりしているので、「肘内障」と判断しましたが、原因が定かでなかったり自己判断が不安な場合は、必ず医療機関を受診しましょう。
「肘内障」の治療は小児科? 整形外科?自宅でできる応急処置は?
「肘内障」を治療できる医療機関
肘内障は、骨が折れたわけではないので、整復といって、外れてしまった関節をもとにはめ直してやれば治ります。
整復は、関節がうまくはまればものの数秒で完了します。
治療のために、どの医療機関にかかれば良いのかですが、小児科であればほとんどの場合対応してもらえるようです。
加えて、ネットで調べた限りですが、整形外科でもホームページ上で肘内障の症状や治療方法について解説しているところも多かったので、近くに小児科がない、または近くの小児科では治療してもらえないという場合は、整形外科に相談するのもありかもしれません。
自宅でできる応急処置
整復自体は簡単ですので、やり方さえ調べれば誰でも簡単にできます。
整復の方法も、「肘内障 整復 やり方」などのキーワードで検索すればすぐ出てきますので、参考にしてみてください。
Youtubeでも医師の方々が整復方法を解説した動画をアップされているので、そちらを見たほうが分かりやすいかもしれません。
自分が参考にした動画のリンクを貼っておきます。
動画の中でも説明している、「肘からコクッと鳴る音が聞こえたら、関節がはまった証拠です」の、「コクッ」ですが、自分の感覚では、指の関節がものすごくちっちゃく、
パキッ
となる感覚に近かったです。
え……鳴った?
てな感じで、鳴ったのか鳴ってないのかよくわからない微妙な手応えですので、ちょっとでも何かを感じたら、再び整復に挑戦したりせず、何もしないで様子を見ましょう。
我が家の場合は、運よく1回目の挑戦で関節がはまってくれて事なきを得ました。
まとめ
もう一度書きますが、当記事はあくまで自分の経験談であり、医学的根拠に基づいた内容ではありません。
この記事を参考にご自身で治療を実施し、症状の悪化等不利益が発生した場合でも、自分は責任を負いかねますので、あくまで自己責任にて実施してください(もしくは、素直に医療機関を受診してください)。
自分の場合、子どもの腕が動かない事が分かったのは、自分が仕事から帰ってきた夜中で、医療機関はどこも閉まっていました。
明日の朝まで片腕が動かない状態で過ごさせるのは酷だと思い、症状や対処方法を色々と調べて、「自分達で1度だけ整復に挑戦して、ダメなら救急に相談しよう」と妻と相談して決めたうえでの治療でした。
わが子はその1回で無事治りましたが、何度か試みて症状が改善しない場合は、すぐに医療機関を受診してください。
もしいま、腕が動かせないお子さんを前に困っているご両親がいるなら、この記事が少しでも助けになれば幸いです。
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