みなさん日々の生活ご苦労様です。
ギョーテンです。
今回は、ロードバイクの運転スキル(ハンドリングスキル)上達に役立つトレーニング方法のお話。
Zwiftでパワートレーニングに励んだり、カーボンパーツで愛車を軽量化したりするのも良いですが、「上手な運転方法」を身に着けることで、ロードバイクを安全に、より楽しく乗ることができるようになると思っています。
もっとロードバイクの操作が上手くなりたいと思っている方は、参考にしてみてください。
参考ページ : FIVE SIMPLE CYCLING DRILLS FOR IMPROVING YOUR ROAD BIKE HANDLING(FELT公式HP)
ハンドリングスキルの重要性について
ハンドリングスキルを向上させることは、人それぞれの身体能力や機材のグレードに関係なく、ロードバイクに乗るために必要なあらゆる能力を向上させます。
ハンドリングスキルが高ければ高いほど、操作ミスによるケガや事故のリスクが減り、レース中でも精神的に余裕を持つことができます。
トレーニングその1:直線の上を走る
「まっすぐ走る技術」というのは誰もが出来ているようで、実は未熟な人が多い技術です。
トレーニング方法
道路上の白線(架空のラインでもよい)などから脱線しないように、その線に沿って走ってみましょう(もちろん、周囲に通行者がいないことを確認してから行ってください)。
効果
バランス感覚を磨くだけでなく、五感が研ぎ澄まされ、バイク自体の「クセ」や路面から伝わる挙動を敏感に感じ取れるようになります。
トレーニングその2:ゆっくり走る
「速度を落としてゆっくり走る技術」は、速く走ることと同じくらい重要なスキルです。
トレーニング方法
人通りの少ない自転車道や、急な登り坂で、ペダリングの力を抜いて、滑らかでまっすぐなラインを維持しながら、時速3~5km程度の非常にゆっくりとしたスピード(歩くのとほぼ同じ速度)で走りましょう。
効果
この技術が向上すれば、自然と全体のバランスが良くなり、渋滞や通勤時など、低速での走行を強いられる場合に安定した走行ができるようになります。
また、高速走行時に自転車を直立させるジャイロ効果(回転する物体は姿勢が安定するという性質)が減るので、その1で紹介した「まっすぐ走る技術」と同様に、バイク自体の「クセ」を掴むことができ、運転者自身のバランス感覚の向上につながります。
さらに、通常のスピードで走るときよりもコアマッスルを鍛える必要があるので、このトレーニングにはフィットネスの要素が加わります。
トレーニングその3:トラックスタンド(バイクから降りずにバイクをその場に停止させる)
トラックスタンドは、ご存知の通り、トラックレースには欠かせないスキルです。
トレーニング方法
トラックスタンドの練習をするなら、通行者が少なく、緩やかな勾配のある場所が最適です(公道でのトレーニングは、他の通行者の妨げになりますのでやめましょう)。
練習を始めてしばらくは、ビンディングシューズではなく、スニーカーに履き替えて練習してください。
まず、勾配の上向きの斜面に向かってスタートします。
サドルから立ち上がり、利き足を前に出す。そして、その足に力を入れてバイクを前に押し出し、力を抜いてバイクが少し後ろに転がるようにします。筋肉がこの感覚に慣れてくると、自転車が前後に揺れてくるようになります。
練習して、練習して、転倒せずに、自転車が前にも後ろにも動かないようになるまで練習してください。
※上で紹介した練習方法とは少し違いますが、スタンディングの練習について解説した動画を貼っておきます。
効果
このスキルを向上させることで、全体的なバイクのハンドリング、操舵能力、自信の向上につながります。
クリップを外してクリップインする必要がないため、完全に停止した後に素早くペダリングを再開できるだけでなく、急な登り坂でも自転車のバランスを改善することができます(信号待ちなどの場合は必ずペダルから足を外して停車しましょう)。
トレーニングその4:ゆっくり走る(その2)
トレーニングその2「ゆっくり走る」の応用トレーニングです。
トレーニング方法
歩行者や自動車の来ない閉鎖された安全な場所で行ってください。
予備のインナーチューブや水筒、ウィンドベストなどの小物を使って、アイテムが一列に並んだ「スラローム」スタイルのコースや「8の字」コースを作って、低速でコースを何度も周回します。
※「8の字」の練習方法について、詳しく解説されている動画を参考に貼っておきます。
効果
ゆっくりと自転車に乗ることで乗車時のバランス感覚を養い、「8の字」などのコースを低速で走行することで、急旋回時の操作に必要な手の位置や体重移動のやり方を習得できます。
トレーニングその5:オフロードを走る
バイクのハンドリングスキルを向上させるために、アスファルト以外の、砂利道や泥の中など色々な路面を走ることは非常に効果的です。
マウンテンバイクやグラベルバイクを持っている人は、週に1日か2日、大切なロードバイクを置いてトレイルを走ってみてはいかがでしょうか。
舗装路、トレイルなど様々な路面を安全かつ効率的に操作できるようになると、二輪車の総合的な操作性の向上に拍車がかかります。
同様に、全く新しいスタイルの自転車を操作することで、バランスと細かい筋肉の動きに挑戦することも、総合的に優れたサイクリストになるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「どんな状況でも安全に走る技術を身につけること」は、走行時の無駄をそぎ落とすことに繋がり、レースにおいても「自身が持てる最高のスピード」で走り切ることにつながると思っていますので、今回ブログで紹介してみました。
この記事が、もっとうまく走りたいとトレーニングに励んでいる方の参考になれば幸いです。
※ちなみに、今回記事で紹介したトレーニングの必要性について、非常に丁寧に面白く、それでいてスッと頭に入ってくる文章で解説された本を、ロードレース解説でおなじみの栗村修さんが出版された本がありますので、気になる方はそちらも参考にしてみてください。
この本についてレビューを書いていますので、お暇な方はそちらもご覧ください。
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